自民党の安倍晋三元首相が8日、奈良市内で参院選の街頭演説中に銃撃され、死亡した。暴力による言論封殺として政治史上まれな凶行を前に、選挙戦ではしのぎを削る与野党の構図をこえて、各党幹部から嘆きや憤りの声が相次いだ。
「民主主義の根幹たる選挙中のテロ行為は、民主主義に対する挑戦だ。断固強く抗議します」
自民党の茂木敏充幹事長は同日夜、党本部で記者団に憤りを隠さなかった。7日夜に安倍氏と電話でやりとりしたことを明かし、「『緊張感を持って最後までやっていこう』などと言われた。悲しみを乗り越えてしっかりと戦い抜き、良い報告ができればと思う」と目を赤くした。
安倍氏と同じく首相を経験し…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル